自由意志

日常のささやかな出来事を少しだけ面白く表現したい

月曜日が嫌だと思うワケについて考えた  ~3000文字チャレンジ~

1週間の始まりの日、それが月曜日。
多くの方は月曜日が嫌いだろう。
僕も嫌い。
理由は仕事が始まるから。
かと言って、仕事せずにずっと休む事もできない。
収入が減るとかそういう事ではなくて、何かやっていないと落ち着かない気分になって焦る。
そわそわして、いたたまれない気持ちになる。
会社を辞めて二ヶ月間の有休消化期間は地獄だった。
給料はその間発生しているけども、

「何なんだこの時間は!こんな事なら給料いらんから働かせてほしい」

と本気で願ったほどだ。
だからボランティアとか資格の勉強とかして何とか凌いだ。
あの有休消化制度は止めてほしい。退職金と一緒に振り込んで消化した事にするべき。
あの時間は働けないし、本当に無駄だ。ま、そんな事考える人は少数派だろうけど。


これだけ聞くと仕事人間みたいに思われるかもしれないが、
僕は仕事があまり好きではない。
とゆうか、カネカネするのが好きではない。
もちろん、お金は大事というのは百も承知している。
労働して対価を得る。
そのお金で生活し、子供を養い、幸せな家庭を築くのは人生において最も大切な事だ。
僕が言いたいのはカネカネしすぎる事が好きではないという事だ。


そんなにカネ欲しいか?
そう思う事がよくある。

以前勤めていたコンビニエンスの会社で以下のような事があった。
その日は一日の売上100万円必達の日として取り組む強化デー。
お昼時のピークに上司から電話が入った。


上司:今売上いくらだ?
同僚:〇〇万円です。
上司:何をやってるんだキサマ!!(激おこ)
同僚:すみません、声掛け頑張ります。

~5分後~

 

上司:今売上いくらだ?
同僚:〇〇万円です。
上司:何をやってるんだキサマ!!(激おこ)
同僚:すみません、声掛け頑張ります。

 

~30分後~

 

・・・以下同・・・

 

5分後に電話かけてきて売上なんて上がっているはずないだろう。
ってゆーか昼ピークに電話してくる馬鹿上司。
部下にプレッシャーかけて何とか売上上げようとか思ってるアホ。
いつも売上100万円の店ならそりゃ達成するだろう。
しかし平常時の売上50万円の店が100万円なんていくわけがない。
でも達成しなければ何を言われるか分からない。
そんな圧力に日々晒される毎日。
未達成となれば評価が下がる。
だから同僚は事前に手を打ち、その日発売のゲームソフトを事前に50万円分発注。
そのゲームソフトを近隣中古ショップにて45万円で売り、そのカネでゲームソフトの売り上げを立てた。差額の5万円は自腹を切ったとの事だった。

 

後日その同僚と電話をしたら、泣き出した。
上のプレッシャーに押し潰されそうだと言っていた。
よく聞くと上からの指示だったらしい。
それ、何の意味があるんだろうか。
それやってお客さんは1人でも来てもらえるようになるのだろうか。

これは僕個人の推測だが、もし道端で5万円落としたり、詐欺に引っ掛かって5万円失ったとしても泣いて悔いる事はなかっただろうと思う。
同僚が何故泣いたのか、それは商売する上でやってはいけない事だと心では分かっていたからではないか。
会社的にも不正は明らかであり、上司の指示とは言え自ら不正に手を染めた事実に後悔しているのだろう。

 

とは言え、同僚のお店は見事売上100万円の目標達成。
この取り組み必要?
カネカネカネカネ。
そんなカネに関わるのが嫌で日本中月曜日が嫌いになっているんだと僕は思う。
月曜日が悪いわけではない。月曜日からカネが始まる事が嫌なのだ。
実際僕は月曜日が嫌いになったのはサラリーマンが始まってからだ。


小学校、中学校、高校、大学。月曜日大好きだった。
なぜなら楽しかったから。
土日も好きだけど、平日も好き。
毎日ハッピーボーイ!!
馬鹿を絵に描いたようなクソガキ一直線だったあの時代。
楽しすぎて、うるさすぎて。
席替えしたら僕だけ教壇の横にさせられた。
それでも騒いでいた。なんて迷惑なヤツだ。皆様には心の底から謝りたい。授業を邪魔してすみませんでした。
みどり先生、本当に申し訳ありませんでした。
でも明日学校になったら、また同じ事をするでしょう。
だって楽しかったんだもん、しょうがないじゃないか。

 

あんなに楽しかった月曜日が急転直下、漆黒の月曜日に。
もう一度だけ言うけども、月曜日が悪いんじゃない。
月曜日はただそこにあるだけ。
ブルーマンデーというけど、マンデーはただのマンデー。
悪いのはそれを取り巻く環境。
更に根本にあるのはカネカネ症候群。

カネカネー
カネクレー
カネダセー
ノルマハタセー
ウリアゲアゲロー
シンデモハタラケー
そら月曜日嫌いにもなるわww

誤解のないように伝えたところだが、お金は「モノが欲しい」、「サービスを受けたい」時に払うものだ。
その点において、「売上至上主義=お客様至上主義」であれば全く問題ないし、本来そうあるべきだと思う。
お客様に選ばれ、売上拡大し、競合他社に圧倒的格差をつけ、他の追随を許さない唯一無二の企業になる事はスバラシイ事だ!!
並大抵の努力では出来ない。

ノルマ達成の為にとか、保身のためにカネを使わされるからおかしくなる。
売上100万円達成して喜ぶのは誰だろうか??
上司とか一部の偉い人の為に疲弊させられてまでやるべき事だろうか。
商売ってそんなに甘いものじゃないはずだ。
お客さんを増やすのって本当に難しいんだ。

「1日の平均客数は1000人」

 

とかいう人ってどう考えてるんだろうか、と思う時がある。
平均客数はお店にとって大事な指標だが、客数客数しか言わない人って現場の事を分かっていない。
1日の客数が1000人ではなく、1人のお客さんが1日に1000人来ると考えるべきだ。
同じ風に聞こえるかもしれないが、現場感覚ではまるで違う。
1人1人のお客さんの声を聞き、地道に増やして信頼を勝ち取って客数が増えるのだ。
これは全ての商売に言える事だと思う。

今日取り組み日だから売上100万円ね

 

とか馬鹿みたいな事言っているヤツがいるから現場が疲弊する。
そんな事して次の日に売上が上がる店は100%ないね。
その日だけの単発の取り組みは商売に向かない。
1日1日の積み重ねが大事だ。

愚痴ばっかり言ってもしょうがないけども、何故僕が月曜日が嫌いなのか考えた先に行きついた答えだ。
世にはびこる「カネカネ症候群」が月曜日を貶めている。
あまり飛び火させるつもりはなかったんだけど、ツイッターでも毎日「カネカネ症候群」が渦巻いているよねww
今日もDMでいつもの文言のヤツがきたよ。

「僕のアカウントをフォローいただいたということは・・・うんぬん」

って。そんなに簡単に儲かる訳ねーだろ!!
最近の流行りは〇〇万円配ります的な。
前澤社長は本当に配ったけど、他の便乗した人、本当に配ってるのか?
配ってたとしたら頭大丈夫か?配ってなかったとしても頭大丈夫か?

何か昔を思い出したら腹立って口が悪くなってしまったww
すみません。

結局カネカネするなと言ったってお金は必要だし、働かなければ食っていけないから、この病が消える事はないでしょう。
しかし、少しでもカネカネを抑えるような社会になってほしいなー。

月曜日が待ち遠しくて仕方がないけど、土曜日にも早く会いたい。
ってゆーか、いつも火・水・木は話題にならないけど、僕としては火・水・木があってこその月曜日だ。金曜日はみんなに愛されているから問題ないか。
いや、それでもやっぱり愛そう金曜日。
全部の曜日を全て愛せる、そんな時代が来る事を夢見ている。