人間の弱さ ~ニトリのレジで葛藤~
こんにちは。自由意志です。今独りマックでチキンクリスプを二つ完食し、ブログを書いています。仕事の合間にマック程有効活用できる場所は他にないだろう。11時半に1件目の仕事が終わり、2件目が15時からだったので、ここはマクドナルド先生のお世話になるべくハンバーガーを頂いた次第である。僕の仕事は現場で修理がメインなので非常に助かる。あと財布に優しいところもステキ!チキンクリスプって1個100円だけど、みんな頼まないのは何故だろうか?メニューの端っこに小さな文字で書いてあるだけで、恐らくお店としては頼んで欲しくないのだろう。しかし僕は頼む!チキンクリスプを!「チキンクリスプ2つ!(キリッ)」と。
話がいきなり脱線しました(というかまだ線路に乗っていない)。昨日僕の大好きなニトリに本棚を買いに行きました。あとついでに米びつ2つとスリッパを買いました。
本棚2つで約6000円、米びつ2つで約4000円、スリッパ1つ500円くらい。頭の中で計算してざっと11000円くらいか?と計算した。本来あまり計算しない方だが、今回は少し事情があった。クレジットカードを忘れてきて現金支払いしか出来ない状況で11000円しか持っていなかったのだ。しかも事もあろうに500円玉22枚。店員さんにドキドキしながら500円で支払っても良いか訪ねたところ、笑顔で了承頂いた。ありがとう、ニトリさん。ちなみに500円玉をたくさん持っていたのにはしょうもない理由なので割愛。
お会計が終わり、店員さんの「7625円のお買い上げになります。」の声。ん?何で?と思ったが、レジの人がそういうもんだから、あれ?俺の計算間違ってたか?と思い、とりあえず500円玉16枚で支払った。そして満面の笑みで商品を全てお渡し頂いた。あ、良かった、俺の計算が間違っていただけだったのか!良かった良かった・・・とはならない。気持ち的には良かった良かったで済ませたかったのだが、どう考えても計算が合わない。そこに気付きたくない僕。確信を得たくない。だって今月は上海に行くし、月末には身内の結婚式で沖縄に行かなければならない。金欠なのだ。しかし店員さんの屈託のない満面の感謝を受けつつ、夜スヤスヤ眠れるほどの強い心臓を持ち合わせてはいない。人のミスにつけ込んで俺は悪くないとふんぞり返る生き方なんかしたくない!でも目の前のお金を失いたくない!
悪魔:え?店員がレジ間違ったんだからお前がでしゃばる必要なくない?
金欲しいんじゃないの?その金で子供にお菓子買った方がいいんじゃないの?
僕:いや、でもお金だし。明らかにレジ間違ってるし。お金払った方が・・・。
悪魔:お前良い人かよ。いちいち自分からお金払う人なんていねーよ。みんなやってる
事なんだよ。誰もお前がインチキした、万引きしたなんて思わねーよ。第一、
店員がやった事なんだよ。向こうはプロだ。プロがミスしたら自己責任
だろうが。
頭の中で僕と悪魔が戦っていた。戦いというか防戦一方だ。完全に劣勢。悪魔強い。
どうしよう、どうしよう・・・
悪魔:早くいけよ!何ぐずぐずしてるんだよ!
僕:でも、しかし、それはちょっといくらなんでも・・・。ニトリさん安いし
めっちゃ買ってるし・・・。こないだは食器入れの引き出しのガタツキ
の修理を無償で直してくれたし。お金払おうとしたら「お代は結構です」
って。
悪魔:そんなに払いたいんならレシート見ろよ!!なんでさっきから頑なに
レシート見ねーんだよ!
そう、僕は頑なにレシートを見なかった。ここまできてなお一縷の望みを持っていた。
レジの間違いではなく、本当に7625円なのではないかと。計算上それはあり得ないのだが、それでも見なかった。それを見てしまうと払わなければならないような気がして。
悪魔:早くみろよ、見たくないんだろ?んじゃさっさと商品持って家帰れよ。
僕:ん、ん、んあーーー!
ガサッ!・・・。やっぱり、そうだ。大体そうなのだ。ストーリーは常に悪い方へ流れる。本棚2個購入のところ1個になっていた。
僕:すみません。本棚2個買ったんですけど、1個分になっていますよ。
店員:あ!すみません。間違えていますね。すぐやり直します。言ってくださり
ありがとうございます。
あぁ、3000円が消えた。目の前に転がっていた3000円。手を伸ばせば届くところにあったのに。でも俺は合っていた。計算が合っていただけではなく、自分の気持ちに合っていた。払って良かっただけではなく、清々しい気持ちになった。一方で3000円も欲しかった。この葛藤を乗り越えて自分がとても人間らしいと感じる事が出来たニトリの一日。あと、悪魔に勝てたのも良かった。正直あぶなかった。一進一退の攻防、五分五分の戦いとは正にこのこと。
<今日のひとこと>
衣食足りて礼節を知る
→人は生活が豊かになり、余裕が出てくると礼儀が生まれ、しっかり節度を
わきまえることができるようになるものである
気持ちにも財布にも余裕が必要だという事がとても理解出来ました。
仕事を今以上に頑張って金持ちになって、レジ間違っててもスマートに指摘できる
ジェントルマンになりたい。
あと、ニトリさんいつもありがとう。