自由意志

日常のささやかな出来事を少しだけ面白く表現したい

僕の嫌いな言葉について語ってみた

今日は思ったことを一つ勝手に語りたい。
僕が嫌いな言葉に

 

「〇〇〇〇〇はお前が悪い」

 

がある。
この「〇〇〇〇〇」にはあらゆる言葉が入る。
代表的なのが

 

「泥棒に入られたのは、鍵をかけなかったお前が悪い」

 

だろう。僕はこの言葉を〇〇に入る言葉を変えて何度も聞いた。
特に親に何度も言われた記憶がある。
小さい頃から何度も聞いており、脳に刷り込まれているといったところだ。
他にもある。

 

「痴漢されたのは、そんな格好をしているお前が悪い」
「騙されたのは、知識がないお前が悪い」

 

もっとたくさんあるが、キリがないのでこの辺で止めておく。
皆さんもこの様な言葉を聞いた事があるのではなかろうか。
あまりにもすんなり頭に入ってくるので、僕が何を言いたいのか分からない方もいるかもしれない。
それだけこの言葉は悪質だと考えている。


大事な事は鍵をかけ忘れた人も、そんな格好をした人も、知識がない人も、悪い事は絶対にしてはいないはずだ。
悪いのは泥棒と痴漢と詐欺を働いた人であるべきだ。

 

考えてみてほしい。
例えば痴漢された女性は弱い存在だ。
力も立場も弱い若い女性が満員電車で揺られている時に痴漢に合ったとしよう。
それを「痴漢に合ったのはそんなところにいるお前が悪い」などとどうして言えようか。
声も出せずに痴漢に耐える女性、めっちゃ怖いと思う。
ただでさえ精神的ショックを受けるのにそこへトドメを差すように
「そんな格好して満員電車にのったら、そりゃ痴漢されるやろ」
なんて言われているのだ。これはマジで普通に発言する人がいる。
そして質の悪い事に市民権を得ている言葉につき、本人も受け入れてしまっている状況だ。

 

そこで声を大にして言いたい!!
悪いのは100%痴漢したヤツで、自分がどんな格好しようがそんなの自由に決まっている!!

 

 

好きな格好して痴漢にあってショックを受けたところに「お前が悪い」のこの理不尽な流れが成立すると、痴漢した本人は悪くないのか?
痴漢した人間は「そうだそうだ、お前がそんな格好しているから悪いんだ」と思うのではないか。
そんな発想になってはいけない。
「痴漢した人が悪い」という事から1mmもズラしてはいけないと思うのである。

僕は子供の頃、自転車を盗まれた経験がある。
その時に「鍵をかけなかったお前が悪い」と親に凄く怒られた。
僕は泣きじゃくって、ごめんなさい、ごめんなさいと謝った。
それはそうだ。世の中は善い人だけではない。悪い人もたくさんいる。
ただ、ただですよ。
今思えば鍵をかけなかった僕だけを悪者にするのは正直疑問だ。
僕は子供がもし自転車を盗まれたとしても

「盗まれた側にも多少の落ち度はあったかもしれないが、世の中には悪い人がたくさんいるんだから、自分の身は自分で守らなければならない」

事を伝えて、暗に「悪いのは盗人」という事を諭す。
そうしなければ、悪い事した人が得する世界になってしまうからだ。

 

何年か前に、夜中に少女が一人でウォーキングしていたところを狙って殺人事件が起きた。
そこに当時テレビによく出ていた人が
「夜中に女性がウロウロして何をしていたのでしょうか」
と言っていましたが、それはいくらなんでもダメでしょう。
夜中にウォーキングしていた女性が悪くて、殺人を犯した人間は悪くないと言いたいのでしょうか。
未だにこのような発言をする人がいる事が恐怖です。
この事件については女性の落ち度は0です。
早くこの「〇〇〇はお前が悪い」論が消えてなくなる事を願ってやまない。

 

 

書いてる内に真面目な内容になってしまった・・・。
風邪ひいたからかも。