常に後ろ向きだった嫁が初めて前向きになった日、と思ったら後ろ向きだったのは実は自分だった

やらない出来ないスキルない正社員ムリ家事できないしたくない継続できないダラダラしたい手に職ない子供いるから時間ない大学いけばよかったバイトしかできないアレないコレないないないないない・・・

思考回路が常に後ろ向き。過去ばっかり見て自分がいかに何も出来ないかを悔いている。前を向いて何かに取り組む姿勢はゼロ。少しやっても続かない。ハードルの高いものを僕が強制してやらせようとしているわけではないのですが、少しでもつまづくと「私にはできない」とヘソを曲げる。そんな子供のようなことを言う僕のお嫁さん。

そんな嫁が初めて目を輝かせてある事に取り組もうとしている。それは「編み物」（イラストバレｗ）。僕としては前向きになってくれれば何でもよかった。あ、編み物？え、おばぁちゃん？と思われるかもしれないが、そんな事はどうでもよい。編み物だろうが、ゴミ拾いだろうが、プログラミングだろうが、ユーチューバーだろうが何でもよいのだ。これやりたい、これが出来るようになりたい！この前向きな姿勢が人生を豊かにすると思っている常に前向きな僕。結果ダメだとしても次また何かチャレンジすれば何の問題もないはずだ。ただ、本気で取り組む、失敗してもめげないメンタルは必要だとは思うが、何にせよまずは「編み物やりたい」この気持ちが重要だ！

なぜ「編み物」をやりたいと思ったのか。これには理由がある。

嫁と家計について話をしていた。我が家はご多分に漏れず懐事情はとても苦しい。収入と支出がほぼ一緒。しかも今月は沖縄に行ったし娘の中学の制服を購入しなければならない（制服一式７万て！怒）。来月は車検もある。事前に分かっていたとは言え、マジでヤバイ！このピンチを迎えるにあたり、こんなギリギリの生活はもう止めたいと、夫婦会議を開いた次第だ。僕は仕事の拘束時間が長いので、今回は嫁主導でプラスオンの収入を得たい。今すぐにプラスで収入を得るのは今までも考えてきたが、現状でも夫婦共々働いてはいるので厳しい。嫁のバイト時間を増やそうと画策したが、最低時給で労働時間を増やしても、多少のお金の足しにはなるが、余裕がなくなり子供に笑顔を見せる時間が減るのだ（経験談）。だからこれは今回僕が却下した。色々話し合った事を整理するとこうだ。

・嫁がフルタイムの正社員は不可（夫婦共に親が遠く子供の預け先がない）

・節約には限界があり、収入を増やしたい

・嫁のバイトを増やすのは止める（バイト時間を増やしても、結局疲れて晩飯をコンビニで買ったりして本末転倒になる）

・家で出来る仕事があればベスト。ただ、内職はもうやらない（精神が死ぬ。経験済み）

そこで家で出来る仕事をリストアップしてみた。要はネットを使って何かするのだ。クラウドワークス、サグー、治験、覆面調査等等。ほとんどやったものばかりだった。これは僕も経験済みだが、ライティングの仕事は最初のうちは信じられない程時間当たりの単価が低い。これはど素人がやるのだから当たり前。ライティング頑張って単価上げてプロになるぜーーっていうイメージを持ってない人がやるとすぐに挫折する。そこで我々もモチロン挫折組。その他も大体似たようなもん。ここまで話し合って二人でため息をつく。やっぱり収入を上げる事自体が無理で我慢して生活するしかないのか。またこの結論に達しようとしていた。少なくとも僕は。

そこで嫁が一言「あっ！編み物どうかな！！？」と急に何かしらのお告げが来たかのように言った。正直この時代に編み物で稼げるはずがないとすぐ却下の態勢に入った。しかし、今回は様子が違う。つい昨日のこと。パートのおばあちゃんと勤務中におしゃべりしていた時に、昔は編み物の先生をしていて資格も持っていると知ったそうだ（何かレベルの高い資格と言っていたが名前忘れた）。そしておもむろにスマホをいじりだし、編み物の販売のサイトを見せてきた。か、カワイイ。編み物って結構カワイイのだ。知らなかった。編み物のピアスとかティッシュ箱、コースター等があり思わずスクロールして見る程だった。とくに良いと思ったのがペットの洋服。田舎だとペット用品は売ってないし、単価も高い。えっ！これいいんじゃん！？

編み物ってババァ臭いっていうか、手編みのもの貰っても気持ちが入ってて「重ーーー」と思ってた。あと、家で嫁がずっと編み物してたら辛気臭くなりそうだと想像していた事をここに小さく記します。

このパートのおばあちゃんから編み物学んで売れば楽しそうだと。ここからは大盛り上がりだった。実現可能性はとりあえず置いといてもし出来れば楽しいし、少しでも収入になれば、めっちゃイイ！と楽しくなってきた！！

ん？

あれ？

僕が目指してきたのはこれじゃなかったっけ？

この前向きなこの感じが凄く楽しいと思う気持ち。

これが大事とか言っておきながら、一時お金がなくなると一気にそっちに寄ってしまった。金がないから収入上げたい。楽して稼ぐにはどうすればよいのか。時間単価ばかり気にして効率悪ければ選択肢から除外。そうじゃないはずだ。もちろんお金もとても大事だ。しかし、最初から効率ばかり気にして嫁がやりたい事を排除していたのは実は自分だったのではないか。編み物。大いに結構じゃないか！時間はかかるかもしれないけど、今回は一人じゃないくて先生もついてくれる（かもしれない）。楽しみながら頑張って欲しい！これだ！この気持ち、姿勢が人生を豊かにするはずだ。そして後々収入に繋がれば言う事なしだ！

とりあえず、編み物をやる方向で夫婦会議を終えた。今回は今までと違うぞ！嫁がきちんと編み物を始めるにはまずは時間が必要だ。出来るだけ子供の世話は僕がやろう。できるだけ家事もやろう。そうしよう。お金はきっとどうにかなる！！